先日、ハンドボール選手のママからこんな質問が寄せられました。

体育館競技ですが、蒸し暑くてたまらないです。
持たせるお弁当に気をつけるポイントはありますか?

忙しい中、せっかく用意したお弁当ですし、安全美味しく食べてもらいたいですよね。お腹が痛くて試合で本領発揮できなかったら、本末転倒ですから!

実は、厚生省に報告されている食中毒事件の約2割がご家庭で用意された食事で起こっているのをご存知ですか?

我が家は大丈夫、なんて油断が事故を招きます。

決して他人事ではありません。

そこで今回は、

外競技、室内競技に関係なく暑い時期に長時間持たせるお弁当で食中毒を起こさないために気をつけるべきポイントをまとめました。

気温や湿度が高くなる4〜10月のお弁当づくりの参考にしてみてくださいね!

食中毒菌から我が子を守るお弁当とは?

食中毒を防ぐ鉄則は、

菌をつけない!増やさない!やっつける!です。

食中毒菌が好む

・水分が多い

・栄養が豊富

・温度が高い

条件を排除して食中毒菌を撃退しましょう。

具体的には何につければ良いのでしょうか?必ずおさえておきたいポイントを次にご紹介していきます。

食中毒菌から我が子を守る5つのポイント

①清潔な容器に入れ、菌をつけない

お弁当箱はパッキンを外して洗い、しっかり乾かしたものを使用しましょう

シリコン製カップは汚れが残りやすい特徴があるため、暑い時期は使い捨てカップや容器などを使ってもいいですね。

②素手で触らず、菌をつけない!

お弁当を作る際に素手で触らないよう気を配りましょう。

そんな神経質にならなくてもいいのでは?

と思うかもしれませんが、手を綺麗に洗ったつもりでも、案外菌は残っているものです。

例えば・・・

・おにぎりはラップで握る

・盛り付けは菜箸やトングを使う など

その他にも、ミニトマトやイチゴなどのヘタはとることも余分な菌を排除することにもなります。

③しっかり加熱し菌をやっつけよう

菌をやっつけるためには、十分な加熱を心がけましょう!

中途半端な温めはかえって菌を増やす原因になることも。

例えば

・自家製冷凍おかずは必ず加熱

・前日のおかずも加熱

・卵調理は硬めに調理

・ハムや蒲鉾も加熱   など

市販の自然解凍で食べられる冷食はそのままでO Kです。

④余分な水分を切って菌を増やさない!

お弁当箱に余分な水分を残さないよう配慮しましょう。

例えば

・煮物や和物の汁を切る

・生野菜やフルーツは水気をよく切って入れる

(もしくは別の容器に入れる)など

特にポテトサラダは、非加熱ハムや生野菜入りで水分が多く、夏場に持たせるおかずには向きません。

それでは野菜も足りないし栄養のバランス悪くない?

夏場のお弁当は野菜不足の心配よりも、食中毒を起こさないことの方が重要です!

お昼に取れなかった野菜などは家で食べるなど、1日トータルでとるようにしましょう。

⑤しっかり冷まして菌を増やさない

温かいまま蓋をしたらお弁当箱の中はどうなるでしょうか?

湿気、温度が高くなり食中毒菌の好む条件が全て整ってしまいます。

考えただけでも怖いですよね・・・

冷ましてから蓋をし、長時間持ち歩くときには保冷剤やバックを使いなるべく涼しいところにおきましょう。

指導者様は、子供達を食中毒から守るためにもお弁当を日陰に置くなど声かけや配慮をお願いいたします。


まとめ

食中毒から我が子を守るためにお弁当作りで徹底したいことは、

・綺麗な乾いた容器に詰める

・素手で触らない

・しっかりと加熱する

・水分を切る

・冷やして保存

そして綺麗な手で食べましょう!

(これが案外一番難しいかな〜)


冷ましている時間ない!
そこまで気にかけていられない〜!

もし、時間がない!面倒!

そう感じた方は市販の食品やコンビニ飯を活用しながら夏場に持たせるお弁当に気をつけましょうね。